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April 29, 2024

ショートロッドで渓魚に挑んだ

ブルーヘロン8ftテンカラロッド購入経緯については、前々回の日記に記したとおりだが、当時物色していた安価な竿が、更に値下げされていたので、実際に振り比べてみたくなりポチっと。先週月曜日に、大橋漁具「二代目てんから源240」が届いた。となれば、すぐに試してみたくなるのが釣り人の性。翌火曜日に、独り山梨県北部のイワナ渓へ向かった。

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シーズン中に何回来れるかわからないが、とりあえず年券を購入。10時半過ぎに、街道沿いの手近なポイントから入渓する。空は重く曇って細かな雨が降り、気温12℃と肌寒い。レインウエアを着込んで流れに対峙したが、幸いにも魚からの反応はすぐにあった。
毛鉤は信頼のBHラッシー。8尺という短竿ながら、渓の規模からすると十分な長さだと思う。アクションは7:3調子で、ブルーヘロンロッドのフルパラボリックより胴が張っている。ほどなく7寸ほどのイワナがヒットしたが、軽く華奢な竿ながらパワーも十分と思う。てんから竿の扱いは、まだまだ下手くそで、掛け損なったりバラしたりも結構あったが、4時間ほどで7尾のイワナをデジタル・キープすることができた。性格の違う、8フィートと8尺という2本の短いてんから竿を持つことになったが、どちらも持ち味があり使って楽しい。今後、シチュエーションに応じて、使い分けていきたいと思う。

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さて、GWが近づいたので、渓流が釣り人で賑わう前に行っておきたいと思い、金曜日にヤナさんといつもの山岳方面へ出かけた。
車止めへは9時前に到着したが、幸運にも駐車スペースは空いている。釣り人らしき車も2台停まっていたが、支度を整えて晴れた空のもと林道を登った。30分弱歩いたところで、休憩がてら竿を出すが魚は出ず、更に30分弱歩いて入渓点へ到着した。空は薄曇りに変わったが、流れは若干増水気味ながら澄んで清らかだ。
この日のタックルは、ヤナさんから引き継いでいる6ft3inのバンブー・フライロッド。今回も、BHラッシーでイワナに挑む。ショートロッドでのニンフフィッシングは、若干ハンデキャップ戦かなと思ったが、案の定スタートからバラシ連発。キャスティングは問題ないのだが、ヒットしてからのファイトが難しいのが、ショートロッドだと思う。それでも、魚の高活性に助けられ、時にはヤナさんとダブルヒットもあって、午前中に7尾のイワナと出会う。その後は更にペースが上がり、午後2時半までにダブル二桁超えと、思った以上の釣果を得ることができた。型も9寸クラスが3尾出てくれ上々の出来。夏には、もうワンサイズ大きくなって再会できることを、願いながら渓を後にした。

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ところで、日曜日は准組合員の責務として、釣り兄貴カズさんと共に漁協の放流活動をお手伝いした。
午前10時に集合して約1時間半、アマゴの成魚を川の数か所に放流。放たれた良型アマゴの中には、すぐにライズする個体もあったので、昼食後に試し釣りに臨んだが、さすがに口を使ってはもらえなかった。代わりに、成魚放流ではない可愛いちびあまご2尾から、ご挨拶をいただいた。放流魚達も、数日経って落ち着けば、きっと釣り人を喜ばせてくれるだろう。

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April 22, 2024

姫宿花かざし&猫宿はなはな

毎年1月の結婚記念日には、ささやかでも旅行をしたいと思っているのだけれど、今年は色々あって、ようやく先週の火曜日~水曜日の1泊で、中京方面へ出かけられることになった。

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初日の主な目的地は、三重県のアウトレット「ジャズドリーム長島」。天候はあいにくの曇り空で、時折小雨がぱらつく状況だったけれど、10時過ぎに到着して14時過ぎまでの約4時間、存分にショッピングと食事を楽しんだ。
その後、1時間半ほどのドライブで、宿泊予約した蒲郡市西浦町の「姫宿 花かざし」に到着。姫宿と謳っているのは、もともと女性専用のホテルだった頃の名残。宿泊客の要望によって、昨年9月から女性に同伴する男性も、宿泊が可能となったそうだ。とは言え、依然女性ファーストのお宿なので、ウエルカムドリンク&スイーツから、女性が喜ぶ華やかで美味しいものが用意されていた。
チェックインを済ませてから、宿に併設されている「猫宿はなはな」で、保護猫13匹と楽しい時間を過ごす。そこは、花かざしの女将が、宿に迷い込んできた1匹の野良猫を保護したことがきっかけで始めた施設だそうだ。もちろん、保護猫カフェがあるということが、この宿を選んだ大きなポイントだったのだけれど。
一泊した部屋は、オーシャンビューの和モダンルーム露天風呂付ジュニアスイート。広々として清潔で最高の居心地だ。食事は食事処「浮舟亭」での和会席。料理は健康に配慮され、食べてしまうのがもったいないほどの美しさで、味もボリュームも満点。朝食も文句無しだった。

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ということで、自分なりには姫宿花かざしの評価は☆5つ。是非また泊まってみたいお宿だ。紹介を含めた動画日記を、3分弱にまとめてYouTubeにアップしたので、興味のある方はご視聴いただければ、料理などの詳細もご覧いただけると思う。

 

さて、旅の疲れもあって、釣りの方は金曜日になってから、解禁日と2週間後に行った大井川支流へ独りのんびり出かけた。
解禁日はまずまずだったものの、2回目の釣行ではほとんど魚っ気を感じられず、どうしちゃったんだろうと思った渓だったが、結果から言えば今回も撃沈。4時間やって小振りなイワナ3尾という貧果に終わった。ここ数年は、尺イワナを含めて随分と愉しませてもらった渓なのに、一体魚たちは何処へいってしまったのか。今回も、偶々岩の下にでも隠れていただけとかいうのだったら、仕方ないかとも思うのだが、突然また釣れるようになってくれることを祈るばかりだ。

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April 15, 2024

ガイドの無いフライロッド

昨年末頃からだったか、2.4mくらいの短いてんから竿が欲しいと思うようになり、Amazonなどで物色したりしていたのだが、なかなかピンとくる製品は見つからなかった。そこで、ビルダーさんに作ってもらおうと思い立ち、以前フライロッドの修理を受けていただいたことのある、ブルーヘロンさんに連絡を入れてみたのが2月後半。
長さと継ぎ数やグリップ形状など、基本的なスペックだけ決めて、細かい所はお任せということに。1か月少し経った4月7日に完成のご連絡が入り、8日には宅配便で品物が到着。早々に開封して竿を継ぎ、軽く振ってみると、コレは好いわ~!と嬉しくなった。

Blueheron

和テイストな竿袋から出てきた竿には、片側にBlueHeron、反対側にはUltraLight Tenkara806のネームが入っている。ブランクは、8フィート1番の小物用フライロッドから転用したもので、細くしなやかなフルパラボリックアクション。6本継のトップのみがソリッドで、回転式のリリアンが取り付けられていた。コルクグリップは、要望どおりの形状で27cm。これは、釣れた魚が9寸位あるかどうかが、一目でわかるようにしてもらったもの。
そして、到着から中2日置いた11日木曜日に、釣友ヤナさんと示し合わせて、南アルプス方面の山岳渓流へ出撃した。
渓に到着してみれば、前々日に降った雨が残っているのか、対岸に渡るのが困難な程に流れは増水している。水温もかなり冷たく、雪代も入っているかもしれない。それでもニューロッド入魂を目論んで、自信のBHラッシーをポイントに落としていく。非常に軽い竿は疲れ知らずという感じだが、肝心の魚が出てこない。時計の針が12時を回った頃になって、ようやく8寸近いイワナが出てくれ、無事入魂の儀を済ませることができた。
その後はイワナたちの活性が上がり、コンスタントに数を重ねる。7尾を数えた所で、タックルを古いUFMウエダのテレスコピックフライロッドにチェンジ。このロッドは、トップガイドが破損していたものを昨年ヤナさんが修理してくれ、今回は初使用。合わせてリールは、これも昨年ヤナさんに譲っていただいた、LOOP MODEL1という古いもの。このセットでもすぐにイワナが釣れてくれ、無事再入魂完了。釣果も、終了までに7尾を追加できた。

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ということで、この日は二刀流で二桁釣果を得られた、最高の一日になった。帰り道では、カモシカが「お疲れさんでした~」とばかりに、斜面からお見送り。ヤナさん、久しぶりのお付き合い、ありがとうございました。今シーズンも、この渓で存分に楽しませてもらいましょう!

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さて、中1日置いた土曜日は、以前釣り兄貴goo~さんからいただいた、逆さ毛鉤を試してみたくなり、准漁協員を務める小渓流へ出かけてみた。良い天気に恵まれ、やや増水した流れに水棲昆虫がちらほら舞うコンディションだったけれど、魚の反応は激渋。2時間ほど遡って、なんとかアマゴとカワムツを1尾ずつ釣りあげることに成功。確かに釣れる毛鉤であるということが、実感できただけでも意義ある釣行だった。

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April 08, 2024

増水のため、貸切で

先週は、火曜日に釣り仲間のオフ会(夜の作戦会議)へ参加して、翌日からまとまった雨が降った。なので釣りは半ば諦めていたが、どうにもじっとして居られなくなった金曜日に、独り隣県へ向かった。
いつもの民宿でシーズン券を買って、馴染みの渓へ行ってみる。林道入り口で、交通整理員の方から、「こんな日に釣りに行くの?さっき、釣りにならないと言って帰った人が居たよ」と知らされた。確かに、駐車スペースに車は無く、とりあえず貸切だ~と嬉しくなった。
しかし喜びもつかの間、支度を整えて川辺に立てば、流れは増水して灰色に濁っている。今にも雨が落ちだしそうな空の下、流れの脇あたりから魚が出ないかなと、BHラッシーをキャストしていくものの魚信はない。濁った流れは深さがわからず、渡渉が不可能なため、100mほど釣り上がってみて、その区間を断念。一旦林道に上がって、堰堤を2つ越えた所から再入渓してみた。
すると、水の色が笹濁りくらいの良い感じになっている。どうやら、1つ目の堰堤上でやっていた道路工事の影響で、下流部は濁りが強かったようだ。そしてすぐに、分流した緩い流れの中から、この渓での初イワナが顔を出す。よしよし釣れるぞとほくそ笑んで、更に遡行を続けると、ぽつりぽつりとイワナがヒットしてくれ、浅い流れの芯からは、中型の美しいアマゴも出てくれた。
結局、11時過ぎから2時頃まで流れを遡り、ちょっと優しい顔つきをした26cmのネイティブイワナを頭に釣果は9尾。二桁目前だったけれど、雨が強くなりそうになってきたので、早仕舞いとした。

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この渓へは、昨シーズンもずいぶんと通わせてもらったが、今回は、厳しい条件の中で、今年もイケそうだという手応えを得られたのが大きかった。

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April 01, 2024

ありがた沢を巡る

3月は大幅な気温の上下や、まとまった雨が影響したのか、どうにも思うような釣りができなかった。先週も、前半に雨が続いたので、木曜日になって独り大井川を遡ってみたのだが・・・。
家から1時間半ちょっと走ったところで、思いもよらぬ時間帯通行止めに遭遇。30分以上待たされると聞き、目指した渓を断念して、最寄りの実績ある小渓流へ入ってみる。冷や汗を掻きながら径無きガレ場を下り、流れに降り立ってみれば、濁りは無いものの結構な増水だ。ネイティブなアマゴに出会いたいと願いつつ遡ってみるも、毛鉤への反応はない。1時間ほどで諦めがつき、再びガレ場をよじ登って車にもどって、通行止め解除待ちの車列を横目に見て、15分ほど街道を戻る。入ったのは、一跨ぎの規模ながら、高確率で渓魚に出会える沢。今シーズンすでに3回目の入渓となる。
今回は下流部から釣り上がってみたが、暫くは音沙汰無し。それでも、区間の中間部辺りから反応が出始め、小型のアマゴ・イワナが顔を拝ませてくれた。そして、区間最大のポイントで、ロッドをバットから曲げてくれる魚がヒット。バレなよ~とはらはらしながらランディングできたのは、黒光りした野性的な9寸イワナだった。

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それにしてもこの沢は、困った時に大変ありがたい存在だ。名前を挙げるわけにはいかないので、「ありがた沢」とでも呼ぶことにしようかと思う。

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木曜日夜半から金曜日午前中にかけては、県内に警報が出るほどの雨が降った。天候が回復した土曜日は、釣り兄貴カズさんにご一緒いただいて、大井川の河川パトロール?に出かけてみる。
道中で目に入る大井川本流も支流群も、さすがに増水して濁りが強い。これでは釣りができるところが無いかなぁと思いながらも、「ありがた沢」周辺の、別の「ありがた沢」に行ってみましょうと意見が一致。2時間近いドライブでたどり着いた小渓流は、渡渉が厳しいかなと思えるほど増水していた。しかし、濁りは薄く渓の規模も小さいので、何とかなるかと釣り始めてみたが、いつもならポイントになる所が、激しい流れで狙えない。暫くは攻め所が掴めなかったが、激流の脇の緩い浅瀬にBHラッシーをキャストすると、小さな魚が飛びついてくれたのが見えた。そこからは、小型のアマゴ・イワナがぽつりぽつりと釣れてくれ、とりあえず魚の顔を拝めて、本当に良かったなぁと思える一日となった。

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この渓は、言ってみれば「ありがた沢その2」。大水が出れば、ひとたまりもないような小渓流だが、魚たちは残り続けていてくれる。これからも、大切に釣らせてもらわなければと、心底から思うところだ。

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