原因を考えてみるに
前回の日記には、今シーズンに何度も実績のあった渓で、全く魚の反応がなかったことを書いたけれど、あれは一体何だったのか。
考えてみるに、魚が毛鉤に出なかったのは、もしかしたらお腹がいっぱいだったからじゃないだろうか。
例えば、夕まづめか朝まづめに水棲昆虫のスーパーハッチがあって、そこでお腹いっぱいになってしまった渓魚達は、多分昼間の毛鉤には出にくいだろう。
日中ずっと反応が激渋なのは、水温や気圧の急な上下のような一時的なものではないはず。魚が居なくなることはない渓だから、やはり飽食が原因なのかもしれない。
だとしたら、対策なんて無いよなぁなどと考えつつ、先週木曜日は、前回の隣の渓を目指して、また一人大井川を遡った。
入渓は10時半。空は爽やかに晴れて、流れはクリアで適度な水量という好条件。
しかしながら、14番BHラッシーを5Xのティペットに結び付けてスターとするも、またしても魚の反応がない。毛鉤のせいだろうかと考えて、30分後には黒パラシュートに替えてみたが、これも不発。再び30分後にBHラッシーに替え、ようやく小さなイワナを釣り上げたものの、苦戦は続いた。
それでもなんとか、3時間ほどで6尾のイワナをデジタル・キープし、特に最後の1尾は28cmの良型だったので、前回よりは良かったなぁと納得しながら一区切りとした。
そこから川通しで戻るのも面倒だったので、険しそうだったけれど林道を目指して枝沢をよじ登る。
怖い思いをしつつ小滝を2つ越えて大堰堤を巻き、林道が見えたところに出ると傾斜が緩くなった。細い流れが気になったので黒パラシュートを浮かべてみると、何とポイント毎にイワナが反応してくれる。そして僅か30分の間に7尾を追加して林道に出ることができた。
終わってみれば後半ウハウハの釣りになったのだけれど、飽食で釣れない説は枝沢で崩れた。
謎は鱒々深まるばかりだ(^-^;
Comments
よねさんが言うように、魚は飽食ってないような気がするな〜・・・?
阿寒湖でスーパーハッチがあってアメマスも嵐のように食いまくるんだけど、ハッチが終わると、静寂につつまれる。釣り人も満足して帰っていくんだけどね・・・実はその後はニンフでよくつれるんよ!まだ食うか!っていうくらい釣れて、欲深な自分でも飽食になって宿に帰るんだけどね・・・。
魚の内蔵って人にくらべたら単純でしょう。いくら食っても、もっと食えば自然と排出されていく。だから飽食なんてなくて、満腹とか、腹ペコとかいう感覚もないんじゃないかな。
とにかく、食う事以外には仕事も趣味もないから、目の前にエサが流れてきたら、とりあえず食うと思う。しかし、その目の前に流せるかどうかが重要なんだな。フライの種類も人が思うほど重要じゃなくて、マッチザハッチなんてのも釣り具屋さんが考えた釣り人を釣る手段だと思うんだ〜^^;
Posted by: ヤナ | July 25, 2023 08:51 AM
ヤナさん、貴重な情報ありがとうございます。
阿寒湖の金アメ、スーパーハッチの後でもニンフで釣れる!というのは目からうろこ落ちです。
確かに魚の胃とか腸はほぼまっすぐなので、食べたら心太式に前の物が押し出されるかもしれませんね。
フライのパターンも、極端に似せる必要はないというのは、激しく同感いたします。
まあ、自分の場合は手先が不器用で精密なフライは巻けないから、いつもワンパターン的な釣りになっちゃうだけなんですけどね。
ただ、ドライフライで釣りしてると、今日は突っつくだけでどうしても喰いこまないなぁという日があって、それは食べたくないけど反応しちゃうとか、またはフライを見破っているとかしか、理由が思い当たりません・・・。
魚の生態というのは、不思議なものですね。
Posted by: よねさん@鱒美 | July 25, 2023 11:21 AM
突くだけとか、途中で帰るのはナチュラルドリフトができてないからだと思います。某店長の釣りを見ていると強くそれを感じます。人間だって、回転寿司に行って、凄く早く流れている寿司なんか怪しくて取らないですよね〜!
フライは関係ないは・・・やはり回転寿司でちゃんとナチュラルドリフトしていれば、マグロでもイカでも、見たことない新しいネタでも食べますよね〜。
でも、フライにこだわると言うのは釣りを楽しくすると思います。たとえば、よねさんの黒パラ!自分は某氏が作った何にも似ていないあのフライ。そういうこだわりのフライで釣った時って嬉しいよね〜。
(多重、長文、御免!)
Posted by: ヤナ | July 25, 2023 01:02 PM
ヤナさん、連投ありがとうございます~!
ドライフライの場合、ナチュラルドリフトできてるかどうかは、本当に重要ですね。
フライを見破られるかどうかは、流し方次第だと思います。
それを回転寿司で説明するのって、面白すぎです~。
ただ、ほとんど流れが無いポイントで、突かれるだけってことも結構あるので、それだけではないファクトもあるんだろうなと思っています。
フライへのこだわりも、大切ですね。
自分にとって自信あるフライで釣ることが、一番面白さを感じることだと思います。
黒パラは、某釣り漫画の仙人さんの黒毛鉤からヒントを得て使っていますが、自分にとっては何よりも信頼できる1本になっています。
それと、愛猫ラッシーの毛を頂戴したビーズヘッドラッシーも、こだわりの1本になりました。
Posted by: よねさん@鱒美 | July 25, 2023 10:08 PM
毎日暑いですね。
現在自宅警備員で忙しく、釣り場にも行っていないのです。てな訳で、釣れない条件など語る資格もないですが、つい最近、お手軽コースの隣県の渓に行って来ましたので報告しておきます。「お手軽さ」は、車から渓まで30秒以内、林道歩き・藪コギ無し、というレベルの小渓です。当然魚影も薄くて、いても小型がほとんどの渓です。
前日にまとまった雨が降ったので少しは釣れるかもと思っての出釣でしたが、朝一のポイントからニンフに好反応。その後も反応は続き、朝6時から9時過ぎまでで20尾超え。ところが、その後は全くの沈黙となり、ドライに変更してもダメで、昼前で退散した次第です。暑さのせいで魚達も朝の時間だけしかやる気が無かったんだな、と妙に共感してしまった次第。
この時期の条件は雨と朝一ですかねえ。でも、枝沢の件は・・・。
Posted by: 51cm | July 28, 2023 12:52 PM
51cmさん、コメントありがとうございます。
静岡も猛烈に暑い日が続いていますよ。
在宅自宅警備員も、やってみると結構大変じゃないかと思います。
自分も、同様なお仕事に加えて、猫ちゃんのお世話係も兼任していますから、毎日が忙しく楽しいですよ~♪
渓流釣りも、お手軽コースがあると、ちょっとした時間があればいつでも出かけられて好いですね。
小型主体でも、可愛い渓魚に癒されて、渓のマイナスイオンを浴びれば、釣果は別としてリフレッシュ効果満点ですからね。
早朝のショートタイムにニンフで好釣だったのは、「時合」なんでしょうか。
9時以降に渋くなってしまったのは、暑さのせいなんですかねぇ。水温が急に上がるということも、無さそうに思いますが・・・。
なかなかわからないことが多い、だから釣りは楽しいのかもしれません。
Posted by: よねさん@鱒美 | July 28, 2023 09:32 PM