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March 27, 2023

熊は勘弁願いたい

前回の日記には書かなかったのだけれど、goo~さんと行った渓では、立派な角を持った鹿の新鮮な?ご遺体と出会ってしまうという、ショッキングな出来事があった。
どうして亡くなったのかは知る由もないが、その背中には何かに喰われたような大きな傷跡がついていた。
そして、その横には大きな糞!
goo~さんは、熊の糞に違いないとおっしゃる。
確かに、とは思ったが、その時は何故か怖いとは感じなかった。
その数日後、自分がトレースした小渓流へカズさんが行かれた際、お茶農家の人が「熊が居るから作業を止める」と言って帰って行ったそうだ。
どうやら、自分が行った2つの渓に熊が出没していたようで、今考えると何とも背筋が寒くなる。
河原でばったりなんてのは、本当に勘弁願いたいものだ。

という事で、退渓点より奥を探釣してみたかった渓へは、当分行けなくなってしまった。
そこで先週水曜日は、解禁日に良い釣りが出来た南アルプス入り口の渓を再訪してみた。
現地到着は11時。幸いにも穏やかな晴天に恵まれて気温が上がり、薄手の長そでシャツに薄手のウインドブレーカーという出で立ちでも暑く感じる。
水棲昆虫の舞う姿も見え、これならドライに出てくれそうだなと思ったが、渇水が酷い上に前日が祝日で魚の警戒心も高そうだったので、BHラッシーでポイントを叩いて行く。
最初はなかなか反応がなかったが、30分も遡るとぽつりぽつりと釣れ始め、堰堤を一つ越えるとイワナ祭りが始まった。
昼食を挟んで2時過ぎまでの実釣3時間で、デジタル・キープしたイワナの数は20を超え、8寸クラスの良型も何尾か混じってくれた。
短い時間ではあったけれど、濃密に楽しめて気分は上々。
この土日に一雨降ってくれたので、近いうちに再挑戦したいなぁと思っている。

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March 20, 2023

ほぼトレース?

3月も半ばに入った15日水曜日は、釣り兄貴goo~さんと1週間前に独り出掛けた渓を再訪することになった。
火曜日には、もう一人の釣り兄貴カズさんから「今日は2桁釣りができました」とご連絡いただいていたので、その翌日では魚たちの警戒心もMAXだろうなと思ったが、魚はそこそこ居るから、釣れないこともないだろうと楽観していた。
釣りのスタートは午前10時。空は晴れているが、空気はひんやりとしている。
水棲昆虫の舞う姿も見えたが、前日のカズさんはドライで釣ったとのことだったので、フライはBHラッシーを選択。
前回も反応が少なかった渓の導入部で、すぐに小型のイワナがヒットしたので、これなら釣れると思ったのだが、後が続かない。
それでも11時過ぎからは少しだけ反応が良くなり、お昼までに中小のイワナを5尾追加。
午後も反応はぽつりぽつりという感じだったが、午後2時半までに数は12尾に達した。
最大でも8寸というところだったけれど、それほど広くない渓をgoo~さんとシェアした4時間半の釣果とすれば、十分に満足できるものになったと思う。
今回も、歩いた区間は大した距離ではなかったので、また近いうちにもう少し先まで、様子を見に行ってみたいと考えている。

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中1日置いた金曜日は、再び独り大井川を遡った。
向かったのは前週木曜日に行った細い沢の隣の沢。
8時を過ぎてから家を出たので、到着は11時を過ぎた。
この日の天気予報は、曇り一時雨とのことだったが、空は薄曇りで弱い日差しもある。まあ、雨が降り出したら終了で良いかなと思いつつ釣り開始。フライは信頼のBHラッシーだ。
するとすぐにイワナが釣れ、次もイワナ、次はアマゴと順調な滑り出しでホッとする。
ただ、昨シーズンより魚が少ない感じがするのは、やはり土砂が出て流れが浅くなった影響だろうか。
空模様をうかがいなから午後2時半まで細い沢を遡り、結局雨に降られることも無く、10尾のイワナと6尾のアマゴをデジタル・キープすることができた。
手軽に入れて手軽に釣れる、この沢の存在は大きい。
もうずいぶん前に、洪水で壊滅的な打撃を受け、渓相が一変。魚が激減した時期があったけれど、2~3年前からの復活は何よりうれしい。
今後も豊かな渓であることを、願ってやまない。
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ということで、先週の釣りはその前の週の釣りを、ほぼトレースしたような形だった。
今週は、ちょっと違う所へも出掛けてみたいものだが、天気予報がぱっとしないのが気掛かりだなぁ。

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March 13, 2023

良型は水面で勝負!

土の中に籠っていた虫たちが這いだすという啓蟄の節気を迎え、静岡県内も気温が急に上昇した。
ならばまた、イワナに会いに行こうと思い、先週水曜日は独り大井川を遡る。
目指した渓は、解禁釣行の一つ手前の支流、昨年から行くようになったイワナ渓だ。
午前9時半過ぎに到着。空は快晴だが、広々した河原は風がやや肌寒い。
まずはBHラッシーでポイントを叩いて行くと、暫くして7寸ほどの良く太ったイワナが出た。
この季節でこれほど肥えているのは、渓が豊かな証拠か。
それから2時間ほどで、釣果は何と2桁超え。しかも、全てが20cm以上の型揃いだ。
昼近くなって、水面を舞う虫が増えてくる。
そこで毛鉤を黒パラシュートにチェンジすると、ちょっとした水たまりの岩の下から良型がふわっと浮き上がってパクリ!
慎重にファイトしてランディングできたのは、29cmもある美しいイワナだった。
その後、エルクヘアカディスなど試してみたが、ドライフライで釣った魚の方が平均して大きかったのは偶然か。
午後2時前に退渓点までたどり着いたので終了としたが、4時間ほどで21尾のイワナをデジタル・キープでき、大満足の一日になった。

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翌日の木曜日は、女房殿の来客の駐車場を空けるため、9時半頃に独り家を出た。
2日連続ではあるけれど、前日の余韻が冷めず、再び大井川を遡る。
11時過ぎに、前日より更に手前の細い沢へ到着。
入渓点の堰堤上から、そっと下の溜まりを覗いてみると、流れの弛んだところに魚影を発見!!
いそいそと堰堤脇を回り込んで降り、そっと溜まりに近づいてBHラッシーをキャストすると、すぐに小さなイワナがヒットした。
見えていたのはこいつじゃないなと思い、そっとリリースしてから再度キャスト。すると、また小さなイワナがヒット。
そうして、同じプールで4尾のイワナをキャッチしたが、上から見えた良型は出なかった。
そこから渓を遡り、昼食タイムまでの1時間ちょっとで、11尾のイワナをキャッチすることができた。
サイズは最大でも7寸クラスだったが、渓の規模に反して、その魚影の濃さにはびっくりした。
昼食後は最下流部まで戻り、黒パラシュートでアマゴを狙ってみる。
すると、2尾連続してイワナが釣れた後にクライマックスが来た。
堰堤の一番奥の岩ぎりぎりに黒パラをキャストし、数秒でがばっと水面が割れる。
ヒットした良型の魚が水中でローリングするのが見え、アマゴだったらバラしたくない!と思い、慎重にファイトする。
そしてネットに収まったのは、見惚れてしまうような25cmの美形アマゴだった。
やっぱり良型は、水面勝負が決め手だったか?
その後、小型のアマゴを1尾追加して14時に終了。
2日連続しての二桁釣果に、またもや大満足の一日となってくれた。

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March 06, 2023

嬉しい解禁と悲しい現実

2023年渓流解禁、おめでとうございます!

待ちに待った渓流解禁日の3月1日は、南アルプス手前の大好きなイワナ渓へ独り出かけてみた。
ドライフライオンリーだった一昨年前まで、その渓へはもう少し季節が進んで暖かくなってから行っていたものだが、昨シーズンに没頭したニンフの釣りをやってみたくて、まだ早いかと思いつつも足が向いたのだった。
入渓点への到着は10時過ぎ。人気のある区間なので、遠くに先行者の姿が見えたが、構わずスタートする。
暫くすると、その先行者が引き返してきたので、「先に行っていいですか?」と尋ねれば、「魚が全く餌を追わない、もう帰るからどうぞ。」とおっしゃる。
なら毛鉤じゃダメかもと思いながらも先に進んでみると・・・。
浅い瀬に立ち入ると逃げていく小さな影がいくつもあった。
おお、魚はいるじゃないかとBHラッシーでポイントを叩いて行くと、ほどなく真っ黒にサビの残るちびイワナがヒットした。
まずは初イワナに出会えて、ホッと胸をなでおろす。
それからは、昼食を挟んだ3時間で12尾のイワナをキャッチ&デジタルキープ。とは言っても、型は最大で8寸弱。そして半数は4寸にも満たないような0歳児だったけれども・・・。
午後1時半で区切りをつけ、一旦車へ戻って30分ほど移動した沢に再入渓する。そこは昨シーズン、行く度にイワナやアマゴが楽しませてくれた秘密の花園だ。
今シーズンも魚は居るかなとドキドキしながら遡行すると、ぽつりぽつりと反応があって、2時間ほどでイワナ7尾とアマゴが3尾、ネットに収まってくれた。
ということで、解禁釣行は小物ばかりながら、いきなり2桁の魚と出会えて大満足の一日となった。

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中1日置いた金曜日は、一番思い入れのある生まれ故郷の渓へ出かけてみた。
午前10時過ぎ、わくわくしながら川へたどり着いてみると、眼前には信じ難い光景が広がり、本当かよ!とわが目を疑う。
 
昨年9月23日から24日にかけて台風15号が静岡県下を通過し、記録的な大雨をもたらした。
大井川でも各所で甚大な被害が出たのだが、まさか故郷の渓がこれほど破壊されていたとはと、暗澹たる気持ちになる。
毎年アマゴの成魚が放流され、釣り人で賑わう支流との合流点のプールは瀬となり、その下の橋は消失していた。
上流へ車を走らせれば、ロッドを振りながら通っていた小さな橋の下が、這いつくばらなければ進めないほど埋まっている。
そこから上流の、これまで数えきれないアマゴ達と出会ってきた美くしき流れは全て砂利に覆われ、水は伏流してしまっていた。
これでは魚は棲めない。そして、この渓に魚が戻るのには、膨大な年月がかかるだろうと思われる。
どうしようもない悲しい気持ちを引きずって、竿を出すことなく渓を後にした。

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それでもせっかく来たのだからと、大井川を上流に向かって車で走り、30分ほどの距離にある支流へ入り込んでみた。
前回が何時だったか思い出せないほど久しぶりのその渓も、相当の土砂が出た様子がうかがえたが、林道から眺めればポイントは残っている。
そして、入渓してすぐの水たまりに、小さなアマゴ達の姿を発見。
これなら釣りになるかもしれないと先に進み、かなり苦戦しながらも、3時間ほどで6尾のアマゴをキャッチすることができた。
大井川水系の中流域では、台風15号で甚大な被害を受けた支流が少なくない。
そんな中で、釣りが出来る渓を確認でき、絶望の中にも少しだけ慰められた一日となった。

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