群れる魚の難しさ
先週は10年に一度レベルの大寒波がやってきたが、冷え込む前日の火曜日は、午前中の用事が済んだところで矢も楯もたまらず、一人原野谷川へ出かけてみた。
到着は午後1時。
明け方の雨はとっくに止んで頭上には青空が広がり、流れに目を凝らせば、相変わらず沢山の魚影が見える。
気温は低いけれど、これなら少しは釣れるだろうと思いながらスタートした。
いつものBHラッシーを魚影に向かってキャストすると、着水と同時に魚達はわらわらと逃げまどってしまう。
次のポイントに進んでも同じこと。
毛鉤を群れの向こう側にそっと落として、流れに乗せて近づけても、無視されたり避けられたり。
あっと言う間に1時間が過ぎたところで、流れから取り残された水たまりの中に1尾の魚影を発見。
岩陰に入ったところを見計らってそっと毛鉤を落とせば、よっぽどお腹が空いていたのか、す~っと寄ってきてぱくりと食った。
ヒットしたのは背びれも尾びれも欠けて、ちょっとかわいそうな姿をした8寸ほどのニジマスだ。
写真を撮りながら、見栄えが悪いなぁと思ったけれど、貴重な釣果だっただけに愛おしくも思った。
仲間が居る流れに放してやって先へと進む。
しかしその後も、状況は同じ。
午後3時を過ぎて、そろそろ終了にしようと思った倒木の陰のポイントで、思いもよらず小振りながら美しいニジマスがヒット。そして幸運にも、そこで連続2尾をキャッチすることができた。
攻略したという感じは全くしなかったが、2時間ちょっとで3尾の釣果ならば満足しなければなぁと自分に言い聞かせ、流れを後にした。
水曜日からの寒波は天気予報どおり強烈で、風が強い日も続いたので、その後は外出することさえ嫌々だった。
結果的には、火曜日に釣りに行っておいて良かったなぁと思っている。
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