県西部在住で拙ブログにリンクいただいている疑似餌釣師KEN2さんから、「南アルプスの在来イワナにルアーで勝負を挑みたいんですけど、連れてってもらえませんか?」との話があったのが、この夏の初めころだったか。そして先週土曜日に、ようやくその機会がやってきた。
ルアーならば本流かなと思っていたが、意外にも支流の渓に入ってみたいとのこと。ならば、前回燦々イワナに出逢ったお気に入りの渓をご案内しましょうかということに。
先週はと言えば、水曜日から木曜日にかけて
台風13号が接近し、静岡県内も
大雨洪水が心配されたのだけれど、幸いにも南アルプス方面の山岳渓流にとってはお湿り程度の雨だったようで、現地に到着してみれば折からの晴天に
キラキラ
と輝く澄んだ水が、どちらかと言えば渇水気味に流れている。先行者の気配もなく、好い一日になりそうだとの期待が高まって・・・。
釣りのスタートは9時半、頭上を遮るものの無い
明るい区間を歩いて行くと、まずは自分のフライに中型のイワナがヒットする。これで魚が居ることがKEN2さんにわかっていただけたかなと思っていたところ、やはりこれも開けた浅い瀬で、KEN2さんにもヒット。と思って見ていると、ロッドが随分と曲がっている。手慣れた(本人は焦ったそうだが)風のやりとりでランディングされた魚は、なんといきなりの35cmの大イワナだ
。どことなく優しい顔つきはメスなのだろうか。いずれにしても、釣った本人もびっくり
の南ア初物となった。
その後は、お互いにぽつりぽつりとイワナを追加していくが、自分のフライに来るのは小型ばかりで、KEN2さんのルアーに来るのは自分のよりは大きめ。こんな小渓流でも、ルアーの威力は凄いもんだなぁと思っていた。いや、ルアーを流せば誰でも釣れるというものではなく、多くの経験で培われたKEN2さんのテクニックあればこその話だが。
そして滝壺の大場所に辿り着いた時、自分は向かって左側の巻きからレギュラーサイズをキャッチして、こんなものかなと

デジタル・キープする。そして余裕しゃくしゃくで右側を攻めていたKEN2さんの様子を見ると、またしてもロッドがバット部分から曲がるような良型を掛けてファイトしている。しかしこれも手慣れた様子で無事ネットインさせたので、どんなヤツかと見せてもらいにいってみると、この渓ではなかなかお目にかかれない37cmという更なる大物イワナに、またまたびっくりさせられた

。
思えば、滝壺のような水面が波立って深みのあるポイントでは、ドライフライのアピールは小さい。恐らく何度ここへ通っても、自分には縁のない魚かもしれない。そんなヤツを、まるで魔法を使うように引っ張り出してしまうルアーの威力、いや魔力に、改めて感心させられたシーンだった。今回は、自分にとって随分と久しぶりになるルアーとフライの競演となったが、違う釣り方を見るのも参考になるものだなぁと今更ながらに思った。
KEN2さん、

夜勤明けからの一日でさぞかしお疲れだったと思いますが、台風の影響も無く、素晴らしいイワナと出逢っていただけたので、今回あの渓にご案内出来たのは本当に良かったなぁと思っております。今シーズンは閉幕が間近となりましたが、またタイミングが合いましたら南アルプスの渓にご一緒下さいませ

Comments
台風の影響が心配でしたが天候にも恵まれ
素敵な渓に案内して頂きありがとう御座いました。
いきなりイワナにびっくりイワナと
在来種の特徴が良く出たイワナに会えたのも
素晴らしいガイドのお陰です。
夜勤明けの行き来の運転も助手席で快適に過ごせ
お土産まで頂いて大変お世話になりました。
またタイミングが合ったら連れって下さい。
Posted by: KEN2 | September 12, 2016 at 09:02 PM
KEN2さん、一日大変お疲れさまでした。

土曜日は天候に恵まれ、先行者も無いという状況で、運にも恵まれましたね。それ以上に、「持ってる」人って居るんだよなぁと思っちゃいましたよ。
なんたって、いきなりの35に、とどめの37でしたからねぇ
さて、南アルプスの渓は1回で気に入られたことと思います。今シーズンは残りわずかですが、また来シーズンのお越しを楽しみにしております。
用意が整いましたら、ぜひまたご連絡くださいませ
Posted by: よねさん@鱒美 | September 12, 2016 at 09:49 PM
KEN2さん、お見事な2尾でしたね。
確かにフライでは、よほどの運もないと
出会えないかもしれません。
昨年の私は。その運に巡り合ったということでした。
滝の大物はGooさんのラインを引きずり込んだヤツかもしれませんね(^^)
こちらまだ足が復活していません。
なんとかぎりぎり間に合うといいと思っています。
Posted by: カズ | September 13, 2016 at 06:54 AM
まぁ、ナントいうこと・・・!あの沢でこのイワナですか!!信じられないの一言・・てか、拙には未来永劫縁の無い釣果。KEN2さん、凄い!脱帽です。友人のSさんもそうだけど、タックルの能力を絞りだせる人ならではのマジックですね。よねさんも良いもの見られて、羨ましいですよ。
シーズン終盤、追い込みだけど、いろいろガタガタして、もう出られないかも・・。毎年最後はこうなるけど、前向いて行く心算です。釣行記楽しみにしてま~す。
Posted by: goo~ | September 13, 2016 at 08:05 PM
カズさん、あの2尾にはもう「お見事!」と言うしかありませんでしたよ
。
でしたね。だからあの渓には、これからも通いたいと思っています。
。
でも、自分も以前もう少し大きいイワナを釣っていますし、35cmは何気ない瀬から出ていますから、運に恵まれればフライでもまた逢えるかもという思いもあります。
昨年の最終日にご一緒いただいた際、カズさんが釣られた35cmも鮮烈
そう言えば、goo~さんは滝の右側でぶっちぎられたんでしたねぇ
足首の捻挫は自分も幾度となく経験していますが、治るまでには時間がかかるものです。焦らず養生して、まずは安全な渓からの復帰を期待しておりますよ
Posted by: よねさん@鱒美 | September 13, 2016 at 08:56 PM
goo~さん、あの渓にはこんなヤツが潜んでいます
。

そして、出逢いのチャンスは誰にもあると思いますよ。おいらも4年前にはマイベスト40UPのイワナに出逢えましたしね
しかし今回、KEN2さんのマジックを目の当たりにできたのは、本当に眼福でした。流れを上手く利用して、普通に流したら攻められないようなポイントに、ルアーを送り込むテクニックを観られただけで、ご一緒いただいた甲斐があったというものです
今シーズンも残り少なくなったところで次々と台風がやってきそうな中、山岳方面への出撃も微妙ですが、チャンスがあればチャレンジしていきたいと思っています
Posted by: よねさん@鱒美 | September 13, 2016 at 08:58 PM
ルアー恐るべし!
Ken2さんのルアーテクニックには脱帽ですね。
35,37岩魚とは、羨ましいです。
滝壺は大物が潜んでいるんだねー。
フライもデッカいのを使わないとダメですかな。
wetフライでもいけるかね。
さて、残り少ないシ-ズンとなりました。
締めはどこにしようかと。
ではまた
Posted by: 無糖 | September 14, 2016 at 07:39 PM
無糖さん、KEN2さんのルアーテクニックは、長い経験で磨き上げた素晴らしいものでしたよ。
こういうポイントでは、そ~やって流すんだぁと、目から鱗でした。
滝壺のポイントは、やっぱりしっかりアピールできるアイテムが必要だと思います。かと言って、デカいフライを付ければ良いというものではないでしょうね。沈めて引っ張るウェットパターンも、いいかもしれません。
さて、9月に入ってあっちこっち行ってみようと考えていましたが、お天気が思わしくありません。ネコバスにも、もう一度乗りたいと思っているんですけどねぇ。
出撃のタイミングが合えば幸いです
Posted by: よねさん@鱒美 | September 14, 2016 at 09:38 PM
釣法の違う方との同行も興味深いですね♪
13号の影響が無かった様で何よりです、F支流(近場)は大渋滞でしたが
そちらは逆に空いて居たようでラッキーでしたね
ピンポイントで大雨が降る傾向が増えているので溪の選択も年々難しくなりました、
読みの深さも今回の釣果につながってますね流石であります!
Posted by: 八兵衛です。 | September 15, 2016 at 01:04 AM
と言いて、我々フライマンが俄かルアーマンになっても、なかなか釣れません???
KEN2さんは、ルアーの達人!!!
若
Posted by: wakasama | September 15, 2016 at 09:47 AM
こんばんは!(^^)
ナイスガイド!
楽しい釣行になりましたね。(^^)
Posted by: アマゴ27 | September 15, 2016 at 06:17 PM
八兵衛さん、異種コラボ釣行ってのも、なかなか勉強になるものですね

色々と気付かされることがありましたよ。
この日は台風の影響も少なく、自分には大物こそ出なかったものの、楽しい釣りができました。
今週は雨続きとなりましたが、渓は潤っているんでしょうかね。今週末も山岳に行きたいと思っているのですが、渓の選択が本当に難しいところですねぇ
Posted by: よねさん@鱒美 | September 15, 2016 at 08:12 PM
若様、仰るとおりルアーを投げれば釣れるというものでは、決してありませんね。
経験とテクニックがないと、こんな小渓流では釣果を得るのも難しいでしょう。
ルアーの魔力は、使い手によって発揮されるものだと思います
Posted by: よねさん@鱒美 | September 15, 2016 at 08:13 PM
アマゴ27さん、ご案内するにあたっては色々と考えましたが、この渓を選んだのは大正解でした。まさに、ガイド冥利に尽きるというものでしたよ。
自分の釣果は別として、楽しくて思い出深い一日になりました
Posted by: よねさん@鱒美 | September 15, 2016 at 08:14 PM