道は人が造るもの
草木の生い茂る、或いは岩や砂だらけの荒地を、人は切り開いてきた。道は人が造ってきたものだ。先人達の血と汗の努力があって、自分は山深い渓へ釣りに行く事ができる。
先週、またしても台風が各地に大きな傷跡を残して過ぎていった。そして、いつも思うのは、ライフラインの復旧の早さだ。そこには、様々な工事にあたる人々の、献身的な働きがある。
しかし今回、私の大好きな渓で、台風15号が残した土砂崩れを取り除こうとしていた工事人の方お二人が、尊い命を失ってしまった。本当に辛く残念なことだ。
ここに、心からご冥福をお祈りする。
さて、今年の渓流シーズンも、主たる渓はあとわずかで禁漁期に入る。この週末は、故郷の川に行ける最後の機会だ。土曜日は、午後からのひと時を、生まれ故郷の小渓の様子を見に行く事にした
渓に続く道は、やはり復旧の跡が生々しい。流れに目をやれば、濁った水が全てのものを圧倒する程の勢いだ。それでも、大好きな支流の上流部では、なんとか遡行出来る程の水量にまで、落ち着きを取り戻している。しかし、2週間前の釣行で台風12号の爪痕の酷さを目の当たりにしたばかりなのに、今回は、更に姿を変えた渓が待っていた。
山が自然に高くなっていくことは、ほとんど有り得ない。雨が降るたび、風が吹くたびにあちらこちらが崩れていく。崩れてしまったものは、もう元に戻る事はないんだなぁと、自分に言い聞かせるしかない
それでも、渓流魚達は、逞しく生き残っている。今シーズン最後の、かけがえのない生まれ故郷の渓で、短い時間だったけれど美しいアマゴ達に出会う事が出来たのは、幸せな事だったと思う。この後、流れが落ち着いて、アマゴ達が生命の営みに励んでくれるのを、祈るばかり。来年の春の再会を、楽しみにしたい
そして日曜日、故郷の渓に行ける本当のラストチャンス。しかし、川の状況は芳しくなさそうだ。それでも、ステップワゴンにZIPPO号を積み込み、一縷の望みを持って北に走った。 自転車に乗り換えてすぐに、本流の凄まじいばかりの濁流ぶりが視界に飛び込んで来た。これでは釣りはほぼ不可能かと思われたけれど、支流に入れば釣りが出来るかもしれない。そう考え、竿が出せる流れを求めて一生懸命にペダルを踏む。
全身に汗をかいて頑張ったご褒美は、婚姻色をまとったアマゴと、スリムだけれど美しいイワナ。今シーズン最後のアマゴとイワナは、どちらもなんとか8寸超え。夏休み以降、なんとなく下降気味だった釣果に、ようやく納得のサイズを加えることができて、大満足させていただいた。
こうして、2011年の故郷の渓のシーズンを、無事に閉幕とすることとなった。
大物との出会いを期待していた9月に入ってからは、2つの台風の影響で、思うような釣りは全く出来なかった。そんな中でも、なんとか楽しい思いをさせていただいた渓に感謝したい。故郷の渓よ、また来年!
追記
三連休の初日には、新装開店となった静岡パルシェにお買い物に出かけた。
ついでに、静岡ホビースクエアにも。 この次は、10月5日にオープンとなる
新静岡セノバ
が、とてっても楽しみだ
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