なんとかなっちゃったけれど
【プロローグ】
2週間ぶりで帰省した土曜日の早朝、行きつけの床屋さんに行こうと思い、家計費の
財布から樋口一葉さんを1枚引き抜いてテーブルの上に置いた。
予約の時間も近づき、妻に「行ってくるよ~♪」と言って部屋を出ようとしたら「この5千円、なぁに~?」と置き去りの5千円札を見つけた妻。またやっちゃった~
の、アラウンド・フィフティ夫婦にありがちな風景・・・。
【生まれ故郷の渓で】
3か月ぶりの散髪で、頭(中身の事じゃないですよ)も軽る~くなったので、午後からは生まれ故郷の渓に出かけてみた。未舗装の林道を登る渓は、数日前の
雨で増水気味のようだ。杉木立の日陰に車を止め、今日もアマゴに会えるかなぁと釣り支度を整え始めたのだが・・・。
ないっ
!フライやティペットなどの小物全てが入っている、モンベルのタックルパックが見当たらない。そう言えば、車に積んだ記憶も無い。
ああ~、終わっちゃったなぁと思ったが、車の中に置きっぱなしだった釣り用バッグの中を物色したら、ずいぶん前に巻いてお蔵入りになっていたフライ、使わなくなった渓流ハリス、残り僅かになったフロータントなど、2~30年物のアンティーク小物が出てきた。う~ん、これで釣りにはなるかもしれないなぁ、とにかくやってみようか![]()

気に入らないフライ、増水、蜘蛛の巣で集中力が切れがちの悪戦苦闘だったが、それでもなんとかアマゴ達は反応してくれた。美しい渓の妖精達に感謝の1日だった。
【エピローグ】
それにしても、大切なものを忘れたりすることが多くなったものだ。
渓流歩きで踏ん張りが効かなくなった、遠くも近くも良く見えない、指先の感覚が鈍くなった・・・、それらは全て、甘んじて受け入れなければならないこと。そういう自分を、上手くコントロールしていかなければならないんだなぁ![]()




















































































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